
更年期の不調、その原因を知るカギは
「女性ホルモン」
こんにちは。Life Plus プロジェクトのコンテンツを開いていただきありがとうございます。
前回のコンテンツでは、更年期の不調の原因を血中のホルモン数値から正確に調べる「女性ホルモン検査」があることや、更年期の不調に多くの方は上手に対処ができていないことをお伝えしました。
今回は、「更年期」に私たちの身体や心に起きる変化とそのメカニズムをお伝えします。
女性の身体や心が、ホルモンによって変化することは聞いたことがありますよね。ホルモンは、私たちの体の健康維持のためにいろいろな機能を調節する働きがあります。体の中には100種類以上のホルモンがある、とも言われているんです*1。

ホルモンの量がおかしくなったり、ホルモンの働きが異常になることで起きる病気を、内分泌疾患と言いますが、難しい病気の名前を覚える必要はありません。ホルモンの量は多すぎても、少なすぎてもいけない、ちょうどいい量が大切。そしてこのちょうどいい量は、狭い範囲で調節されている、ということを覚えておいてくださいね*1。

ホルモンバランスってよく聞くけど、
ホルモンの調整って微妙なバランスなんですね。
女性ホルモンの量って、一度減ったら
戻せないのかな・・・
婦人科では、ホルモン量を測るだけでなく
ホルモンを補充する治療(HRT(ホルモン補充療法))を受けることもできますよ。
更年期障害の治療法の一つであるHRTは、女性ホルモンを補充することで症状を緩和する治療で、更年期と診断されれば保険が適用されます。

更年期 、身体と心は
いったいどんな変化が起きてるの?
このコンテンツを読んでいる方のなかには、「更年期って怖い」「更年期にはマイナスのイメージがある」そんなふうに思っている方もいるかもしれません。
でも、女性なら年齢の変化とともに誰でも経験するのが更年期。
ホルモンにはちょうど良い量がある、ということをお伝えしましたが、更年期の不調は、卵巣から出る「エストロゲン」という女性ホルモンが閉経前後で急激に減ることによって起こります*2。
それによって生活に支障が起これば「更年期障害」だし、支障が特になければただの更年期、というわけです。

不調の原因がわかれば、対処もできそうですよね。
最近では、男性の更年期が話題になることも増えてきました。男性の更年期は「テストステロン」という男性ホルモンの減少が原因*3。男性ホルモンは年齢とともにゆるやかに減り続けるので、女性に比べて始まる時期や期間は個人差があるのが特徴です。更年期の不調は、男女とも「ホルモン」が影響しています。そして、そのホルモン量は正しく測ったり、足りなければ補ったりすることができます。

閉経は女性として の終わりではなく
健康面の変化のポイント
更年期で女性ホルモンの分泌が急激に減り始めると、人によってさまざまな不調が現れることをお話ししました。女性の身体はホルモンが機能することで、守られていた部分がたくさんあります。それが減り、分泌されなくなることで身体や心には変化があります。
その変化を穏やかにする治療としてホルモン補充療法があります。女性ホルモンを少しづつ体内に入れることで、ホルモンが急激にへるのを穏やかにする方法です。飲み薬の他、シールのように肌に貼るタイプや塗り薬などがあり、更年期の不調と診断されれば保険が適用されます。
仕事や家庭に忙しい40代、50代、更年期の不調に悩まされずに過ごしたいという方は、不調があれば病院を受診し、必要に応じてホルモン検査やホルモン補充療法を相談してみましょう。
閉経後は、これまで骨を作りコレステロール値を調整し、血圧を下げていた女性ホルモンが出なくなるため、高血圧や高コレステロール、骨粗しょう症などにもなりやすくなります。閉経は女性としての終わり、なんて言葉もまだありますが、「健康面で変化が訪れるポイント」だと理解して女性ホルモンの変化に対応できるようにしていきたいですね。
次回以降は、詳しい治療の方法や日常生活でできることも、お伝えしていきますね。
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コンテンツを読んでいただき、ありがとうございました。
私たちのチームには医師も参加しています。ぜひお悩みを聞かせてくださいね。
アンケートに回答していただいたり、たくさんコンテンツを読んでくれた方には、スペシャルなご案内をお届けすることがありますので、お楽しみに。
第4回は「更年期の治療のほんと」をお届けします。
このコンテンツは、アンケート結果に基づき配信を行っております。アンケートに回答がなかった方には事務局がご登録いただいた年齢・性別に合わせて配信しております
*1 一般社団法人 日本内分泌学会 「ホルモンとは?」http://www.j-endo.jp/modules/patient/index.php?content_id=3
*2 厚生労働省 女性の健康推進室「ヘルスケアラボ」https://w-health.jp/
*3 厚生労働省 「eヘルスネット」https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-081.html
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